(感想)魔法少女まどか☆マギカ 第10話「もう誰にも頼らない」
第10話「もう誰にも頼らない」
ここに来て、今までの全て、ほむらのこと、理由、目的、何もかもをが明らかに
されて、あとは今の時間でのクライマックスがどうなるかを見守るばかりに・・・!

・鹿目まどか 悠木碧 ・早乙女和子 岩男潤子
・暁美ほむら 斉藤千和 ・数学教師 松本 大
・美樹さやか 喜多村英梨 ・女子生徒 大久保瑠美
・巴マミ 水橋かおり 松嵜 麗
・佐倉杏子 野中 藍 佐倉綾音
・キュゥベエ 加藤英美里
【スタッフ】
・脚本 虚淵玄
・絵コンテ 笹木信作
・演出 八瀬祐樹
・作画監督 伊藤良明
【オープニング・エンディングテーマ】
・OP:『コネクト』(歌:ClariS)
・ED:『Magia』 (歌:Kalafina)
<総括>
始めに・・・今の思いを叫びたい!
最高だった、自然に涙がこぼれてきてどうしようかとも思ってしまう
くらいに、最高でした。言葉がありふれ過ぎてるかもしれない、最高。
今回、すべての謎という謎、設定をほぼ明らかにした回であり、思い
の詰まりまくった、もうどうしたらいいのかわからなくなる内容・・・
この、すごくすっきりしたし面白かったし、満たされた感じがあるのに
でもその一方で、心のなかにぽっかりと穴が空いてしまったかのような
虚しい感じもあったりで・・・嬉しいけど悲しい、楽しいけど辛い・・・
文字にするとすごく伝わらない気持ちだとは思います、思うのですが
せずには居られない、思うままに文字を打ち込んでいく。今、感想を
綴れることを幸せに思う、けど、この話について書こうとすると辛い。
本編とほぼ関係ない気持ちですが、これも感想。正直な気持ちなので
勘弁して下さいね。それにしても、アニメってやっぱすごいですよね、
人の心をこうまでも満たすことも虚しくすることも揺れ動しも出来る。
この『魔法少女まどか☆マギカ』、"アニメ"を見直す作品にもなった。
ダメだ、これだけ思うことをそのまま文字で吐き出してもまだ心の中
がモヤモヤする、満たされてるけど欠けている、苦しい、なんだろう。
でも、きっと今回を見た人は同じような複雑な気持ちじゃないかな?
本当に、もう虚淵さんにラブレターを送りたい、熱烈な気持ちを伝え
たい、見て幸せになった、楽しめた気持ちを伝えたい、でも一方では
恨み言を投げつけたい気持ちもある・・・これって、まさにこの作品の
全体にも言えるんじゃないでしょうか?
幸せな気持ち、満たされた気持ちになる一方で、仲間の死や辛いこと
がたくさん満ちている、その中で彼女たちは生きている。どうしても
辛さなどの負のイメージが表に出てきてはしまうけど、実はたのしい
事とかもあったりして・・・その幸せが負で影ってしまってるだけ・・・
本編の話も織り交ぜますが、まどかの最期。ほむらとの約束、あれは
不幸と見るのは間違いで、たしかに悔しさ、悲しさで心は一杯だった
かもですが、その一方で充実感や、マミさん、杏子、そしてなにより
ほむらなど、仲間たちと過ごした時間を幸せに思い返していたはず。
そこには不幸だけじゃない、不幸に隠れてしまってはいるけれども、
たしかに幸せな気持ちが存在している、そんな気がするんですよね。
鹿目まどか、彼女は戦いもしない臆病者?いえ、彼女ほど芯の通った、
強く、優しく、幸せ者で不幸者はいないでしょう。全体を見て、今回
ほむらが本作の主人公なんじゃないなか?と一瞬思ってしまいました。
でも、やはりまどかは主人公だし、ほむら単独主人公ではありません。
だからといって脇役でもない。揺れ動くまどか、確かなまどかが主役
ですが、でもそのまどかを動かしているのは暁美ほむらなわけ。
でも、二人が主役かというとまた違ってくる。考えがぐるぐる廻る。
これはもう、見ている人の判断かもしれないと今更に思えてきます。
果たして、今回の話を見て、みなさんの心のなかはどんな思いでいま、
満ちていますか?そして、この作品の主役は、ほむら?まどか?ふたり?
みんな?だれ?何が伝わる話?メッセージは?あなたの今の気持ちは?
考察もすごくし甲斐がある、でも、まどかやほむらのように、心を
揺れ動かされるのと同じに、見ているこちらも揺れ動かされ、その
揺れにおとなしく身を任せるだけというのもこの作品を見る上では
いいと思うのです。
アニメって素敵、色々な可能性を秘めている。あなたは、今"楽しんで"ますか?
<本編>
ほむらちゃんも
カッコよくなっちゃえばいいんだよ♪


今回冒頭、今更になって新キャラか!?と一瞬思ってしまった
じぶんは愚か者だったのでしょう、ということでほむほむ登場!!
どうやらこの時間軸、これこそが一番最初、本当にリアルタイム
で起こっていたループなしの現実世界だったのでしょうね?
なるほど、本当は病弱だった内気な女の子だったんですかッ!!
にしても、本当に話の展開がうまい!!ここに来てほむらの思い出
から見る"現実(リアルタイム)だった世界の話"とは!!今までの
疑問も憶測もすべてすっきりな話が凝縮されてる素晴らしい回!!
それに、なんかいいですね☆まどかの声も希望に溢れているし、
ほむほむは新鮮だし♪でもなにより個人的に嬉し楽しかったのは、
第1話でのほむらとまどかの立ち位置の逆転ですね!本当の頃は
まどかではなく、ほむほむが怯えていたってのが面白い☆
クラスのみんなには、内緒だよッ!



感動&魅力的すぎて思わず画面を凝視どころじゃない騒ぎで見入
ってしまったのはじぶんだけではないはず☆カッコ良すぎるまどか!!
なんですか、この"クラスのみんなには、内緒だよッ!"って、これ
こそが放送前に視聴者が期待していた『魔法少女まどか☆マギカ』
でしょ!?・・・もちろん、今の本作のスタンスで今は大満足ですがね!!
でも、こんなトコロで視聴者みんなの事前推測をちゃんと絵にして
くれているって所もまた憎いですね、しかもここまでの過程を考え
たら、余計に、それと相反しあって際立ってこちらを魅せてきます!!
それに、ちょい話変わりますが、今までず~っと視聴者に変身いつか
と注目されていたまどかが、前触れ無く変身して、しかも戦っている
所をイキナリあっさり見せるというのが、やってくれたなって感じ!
これで、まどかの魔法少女への道のりを描いた物語ではないのだよと
言う事までここから汲み取れて、二十三重の意味ですごく見ごたえの
ある、脚本構成だと改めて痛感、虚淵さんの奇才天才っぷりに狂喜乱舞!
結論!!
まどかは自分だけ戦わない臆病者なんかではなく、バリバリ誰かの
ために戦う立派な魔法少女☆しかも決め台詞っぽくてめっちゃカッコいい!!
・・・誰だ、まどかをヘタレなんて言った輩わ!!出てこい、ちょっと面貸せやッ!!
・・・ちなみに、冷静になって考えると、なるほど、本来の流れでは
あそこでまどかは魔法少女になって、このように戦っていたわけ
ですね、ほむほむによって、魔法少女にならないまどかの時間軸が
生まれると・・・この辺りに関してはもう少し↓で追々詰めてきますか。
鹿目さんには、ワルプルギスの夜が来る前に


頑張って一人前になっておいてもらわないとね♪
マミさぁぁぁぁぁぁぁぁッん!!
今一度会いたかったマミさんに会えて感無量なじぶんw昨日だかに
ツイッターでマミさんの死を悔やんだけど、本当によかったぁぁぁッ!
・・・まぁ、ある意味"過去"の話だから、マミさん出てて当然だけどねw
そんなのどうでもいいですね!
なるほど、こちらの一番最初では、マミさんとまどかは魔法少女コンビ
結成をちゃんとしちゃっているんですね☆
"もう、何も恐くない"
は、死亡フラグなんかじゃない、本当だったらこういう風に続いていた
ということじゃないですかッ!!本当に、もう何も恐くない、マミさんに
とって、すっごく幸せな時間が流れていたということじゃないですかッ!
・・・そう思うと、やっぱりちょっと悲しくなってくる・・・泣
まぁ、何にしてもマミさんの幸せ&まどマミ魔法少女コンピを見られて
感無量でした☆・・・でも、ひとつだけ気になることあったのですが・・・
・・・どうしてマミさん、ワルプルギスの夜が来るのを知ってるの・・・?
私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい・・・



彼女に守られる私じゃなくて、
彼女を守る私になりたい!!
ワルプルギスの夜・・・さっきの希望に溢れたマミさんのシーンから
一転、次の瞬間には死んじゃってたのはこの際なかったことにして・・・涙
どうやら一番最初のルートでは、まどマミ魔法少女コンビは決戦まで
生き残り、ワルプルギスの夜にコンピで戦ったようですが、結果は敗北。
初回はマミさんもまどかも魔女化はしなかった・・・のかな?
この事実、今のほむほむの気持ちも相当辛いものがあるでしょうが、これ
見て聞いて第1話にもどると、じぶんたち視聴者の胸が苦しくて潰れそうに・・・
だって、ほむほむが憧れカッコイイと思った、とっても強かったまどマミ
魔法少女最強コンピが本気で戦って歯が立たずに負けてしまったのですよ?
なのに4回目のループ(?)の最後ではほむほむはそんな相手に一人で挑ん
でいる・・・あの二人が戦って勝てなかった相手に、一人で・・・
"彼女一人には、苦重すぎた"
ここでのキュゥベエのセリフ、イライラ腹立ってきますが、的を射ている
のは確かだったよう・・・うん、憧れの先輩魔法少女2人掛かりで勝てない
相手に、ドジっこだったほむほむ一人じゃ、苦重すぎ、ですよね・・・
なのに・・・なのにほむらは・・・うぅ・・・泣
・・・この時のほむらの気持ちにも触れないと・・・汗、第9話で叫んだ
"待って、まどか、行かないでッ"
は、ここでの思い出があったからだったんですね・・・そう、もう行った
っきり帰っては来ない、そんな経験が、彼女が去るという行動に恐怖
を抱かせたんでしょうね・・・あれ・・・おかしいな、書いてて涙が・・・
やったぁッ♪
すごい、すごいよほむらちゃーんっ!!♪

ほむらの願いは叶って、時間は戻り、ループされた日々が始まる。
・・・って、転校早々にまどかに猛烈ラブコール!?一緒に魔法少女を
頑張ろう!?・・・これは恥ずかしい、まどかじゃなくても恥ずかしい汗
でも、そんなの気にしないほどに、ほむらは嬉しかったんでしょうね☆
あれ・・・なんだろう、二人の姿見てるとガチで涙が止まらないよ・・・涙
それにしても、ほむほむがドジっこだったというのにはちょっとだけ
驚き意外でしたね☆なんか新鮮で可愛いなぁw・・・でも、今じゃ戦い
慣れてますよね・・・
その事実がまたすごく辛く悲しい・・・だって、ループしても記憶は残る、
つまり、憧れの先輩たちだったまどマミの戦闘経験をいつかは追いつき、
そして追い越していくわけですよね・・・そんなの絶対、辛すぎるよ・・・
ごめん・・・美樹さん・・・

3回目ではさやかや杏子、みんなで仲間として戦っていたよう・・・ですが、
さやかはどうあっても魔女の道に進むのかな・・・汗、杏子も相変わらずに
さやかに思いを寄せてますねっ!
でもその魔女化したさやか、最初に葬ったのはほむらだったと。色々と
抱え過ぎちゃってるよほむほむ・・・みんなには信じてもらえないし・・・泣
まぁこの時間軸で始めてまどか達はほむらから魔法少女の秘密・魔女と
魔法少女の関係について知らされるわけですが、まぁ、信じてもらえない。
ようやく信じてもらえたと思ったら・・・
ソウルジェムが魔女を生むなら、

みんな死ぬしか無いじゃない
まさかのマミさんが発狂とは・・・でもこれもまたほむらにとっては
複雑な心境だったでしょうね・・・第7話だかでキュゥベエが、マミ
もソウルジェムの秘密に最後まで気づかずに死んだ的なこと言って
ましたからね。
そのマミさんが真実を知ったときの行動をも知っていたほむらから
してみれば、複雑極まりない。あの冷静なマミさんが発狂ですよ?
しかも、1回目、2回目では優しく頼りになる魔法少女の先輩として
後ろにくっついて行かせてもらってたわけですからね・・・
その人が・・・気がおかしくなって仲間を・・・
さて、そのマミさんの行動について。一撃で杏子を討ち果たすと
同時にほむらを拘束したマミさん、ここでもじぶんは、なんて酷い
のだろう・・・どこまで少女たちを苦しめるのだろうと思ってしまい
ましたねぇ~・・・
杏子を殺し、同時にほむらを拘束。・・・まどかは?何もされてない
のですよね・・・マミさんならあの一瞬でほむらとまどかを拘束出来る
はず・・・なのにまどかを拘束しないのは・・・
やっぱり私をひとりぼっちから助けだしてくれた"魔法少女コンビ"
としての"まどか"を誰よりも、どこまでも信頼してたからでしょう。
(・・・え?気が回らなかっただけだって?いえいえ、あくまでこんな
風にじぶんは思ったんだ、妄想かもだけどそう思えるよねって話です!)
そんな、この状況においてまで、信頼していたまどかが横からマミ
さんを射殺・・・せざるを得ない状況・心境に少女たちをどこまでも
追い込んでいくキュゥベエと虚淵さん(笑)が許せませんね!!
キュゥベエにダマされる前の、
ばかな私を助けてあげてくれないかな・・・?


さやか、杏子、マミさんを失いながら二人でワルプルギスの夜に
挑んだほむらとまどか、結果は・・・敗北。
そして、どうしても守りたかったまどかからの最期のお願い・・・
"キュゥベエにダマされる前の私を助けて欲しい"
なるほどたしかに、今まで3回全部、まどかはすでに魔法少女
になってましたからね、ここから初めて、みんなでワルプルギスの夜
を打倒しようとする作戦からまどかを魔法少女にしないという道で
まどかを守る作戦へと変更されたのか・・・
つまり、普通なら契約・変身しているであろうまどかを魔法少女に
しないようにし始めたのはつい最近、今(先週からの時間軸)の場合
をあわせてもまだ2回目だと・・・
しかも、"変身しないように"は、まどか本人の願い・・・
そのたったひとりの友達の願いを聞いてのほむらの気持ち、
"何度繰り返すことになっても必ずあなたを守る"
もう、誰にも頼らない。

必ず、大切な、その約束は守ってみせる、まどかを守ってみせる。
そう強く誓うほむらですが、2人でダメ、5人組も成立せず、で
さらに信じてももらえない、そんな状況に、吹っ切れて"一人で"
ワルプルギスの夜に挑むことにした・・・これも中々苦渋の決断・・・
苦重すぎるのはわかってる、だってまどマミ魔法少女コンビで倒せ
ないのだから、一人で出来るわけがない、でも出来るわけがないから
やらないのではなく、やらなくてはならないもの、やりたいもの・・・。
でも、今まで仲良く一緒にいたマミさんやまどかと、形だけとは
いえ、対立した格好になってしまうのは心のなかでは号泣モノで
あったのでは・・・?と妄想してみたり・・・これだって、信じてもらえ
ていないのと、状況は変わりませんからね・・・
一緒に戦い、笑い、そして褒めてもらったあの日々は、もう・・・
忘れちゃいけない、まどかの最期の最期のもうひとつの頼み・・・
誰かに信じてもらうのをやめたからある意味クールなキャラになった
ってのもあると思いますが、やはり何としても守りたかったまどかを
最終的に自分の手で殺すことになったのが、一番心労だったのでは・・・
いや、心労なんて言葉じゃ表せないくらいの辛さ、でしょうね・・・
どうしても、何としても、守りたかった、たったひとりの友達が、
泣きながら頼んでくる、拒めない、拒みたい、でも、しなきゃいけない・・・
それが、まどかのためだから・・・まどかを魔女から、守るために・・・
・・・・・。
辛い!!もうやめてーッ!!これ以上ほむらをいじめないでくれーッ!!
見ているこっちが・・・辛すぎますよ・・・泣
"交わした約束、忘れないよ"

ちなみに、最後の、ほむらがまどかを見て辛そうな表情をした所、
第1話でそう見えるなぁって呟きましたが、やっぱりそのとおり、
まどかを見て、親友を見て悲しく悔しく、辛い気持ちがこみ上げ
て来てたんでしょうね・・・・・・いよいよ、5回目の戦いが始まります・・・。
そして今までの物語をすべておさらいして、次週への繋がりを意識
させるかのようでもあり、今までの物語を締めくくるとでもいうかの
ようでもある、OPを使ったエンディングが入ってくると・・・
ズルイね!
このOPの使い方は上手すぎるよ、綺麗にストンと心のなかで今回の
話が全部落ちてくるかのような気分、そして次回、まだまだほむらの
戦いは続くことまで予想させるわ、歌詞でほむらとまどかを連想させ
るわで、じぶんの心はシナリオは落ち着いたけど感情的には暴風雨だよ!
・・・もう次週に期待・・・、大丈夫かな、じぶん、死ぬんじゃないかな・・・?
次回は、

<過去記事>
・第1話 「夢の中で会った、ような・・・」
・第2話 「それはとっても嬉しいなって」
・第3話 「もう何も恐くない」
・第4話 「奇跡も、魔法も、あるんだよ」
・第5話 「後悔なんて、あるわけない」
・第6話 「こんなの絶対おかしいよ」
・第7話 「本当の気持ちと向き合えますか?」
・第8話 「あたしって、ほんとバカ」
・第9話 「そんなの、あたしが許さない」

でわまた。。。
- 関連記事
-
- (感想)魔法少女まどか☆マギカ 第11話「最後に残った道しるべ」
- (感想)魔法少女まどか☆マギカ 第10話「もう誰にも頼らない」
- (感想)魔法少女まどか☆マギカ 第9話「そんなの、あたしが許さない」
| 魔法少女まどか★マギカ | 06:33 | comments:2 | trackbacks:95 | TOP↑