(感想)伝説の勇者の伝説 第18話「呪われた瞳」
第18話 「呪われた瞳」
エリスの苦悩、それはもちろん想い余るところがありますが、
やっぱりシオンの、そしてライナの苦悩が見ていて辛いですね・・・

・ライナ・リュート 福山 潤 ・シュス・シラーズ 間島淳司
・フェリス・エリス 高垣彩陽 ・ティーア・ルミブル 櫻井孝宏
・シオン・アスタール 小野大輔 ・ライナ幼少期 大浦冬華
・ルシル・エリス 杉田智和 ・ライナ父 小山力也
・イリス・エリス 村田知沙 ・ライナ母 儀武ゆう子
・クラウ・クロム 伊丸岡篤 ・兵士 小島英樹
・カルネ・カイウェル 沢城みゆき 酒巻光宏
・エスリナ・フォークル 竹達彩奈 西 健亮
・ノア・エン 高橋美佳子 樋口智透
・リーレ・リンクル 岡本信彦 ・だんご屋 小橋知子
【スタッフ】
・脚本 山田由香
・絵コンテ 川畑えるきん
・演出 川畑えるきん
・作画監督 川畑えるきん・吉井弘幸
【オープニング・エンディングテーマ】
・OP :『Last Inferno』 (歌:Ceui)
・ED :『光のフェルメント』(歌:高垣彩陽)
お前も俺を殺すための人材なのか。


前回の話で、ルーク・スタッカート軍曹にミルク隊長経由で渡された書類、
そこに書かれていたライナ抹殺命令とシオンのサイン、それに加えてルシル
からのどこかで忘れかけていた残酷な"現実"を突きつけられ、旅に出たライナ。
シオンが進んで自分の抹殺命令を出すなんてことはない、ちゃんとライナは
彼を信用しているでしょうからそこはわかっているはず、それでもやっぱり
わかっていても、どんな事情があるにしろ、信頼していた人による討伐命令
が書かれた物を見るのは辛いですよね・・・
それに加えてルシルの"化け物の現実"の再提起、これだってわかってはいた
ものを改めて突きつけられ、まさにダブルパンチ・・・ライナの一番キツイ時
かもしれません。
だからだと思うんです、旅を通して、シオンと同じように信頼する仲間と
なっていたはずのフェリスが、これまたいつも通りにライナをボコす、でも
それを"抹殺遂行に来たのだ"と一瞬でも考えてしまったのは・・・。
常人にはわからない、ただ生まれ持ってしまった能力のせいで虐げられる
その苦しみ、辛さ。今彼はまさに誰にもわかってもらえないものに怯え、
もがいている状態でしょう。
あなたを迎えに来ました。


そんな状態のところに現れたのがこれまた前回の話でクロム元帥の右腕を
余裕でもいで己の糧としてしまった"化け物"ティーア・ルミブル。
彼はライナに"迎えに来た"と。彼も魔眼の持ち主、その虐げられてきた、
普通の人には決してわかることのない苦しみを理解する一種の同属・・・
っと、その前にシオン直属軍による攻撃でティーアは思いの外ダメージ
を負ってしまいましたね。なるほど、魔法を糧に身体強化をしたり回復
したりしていたから、魔法を使わない至って単純な弓矢攻撃にしたと!
まさに相手を見極め、そして逆転の発想!シオンは政治能力だけじゃない!!
まぁ結局ティーアが兵士食べて回復しちゃうわけなんですが、そこで
わかるのが、やっぱり"化け物"といわれ、元帥を軽くあしらった彼も
物理攻撃には弱く、致命的ダメージを負うということ!!そして何より、
魔眼以外は普通の人間と同じようだということ、体透けたりしないし!
原作未読なので実はやっぱり人間じゃない、とかもあるかもしれない
ですが、じぶん的にはここにライナの複雑さを見出した気がしました。
いざとなったら、俺を殺せって。

もうさっき散々考えを綴っちゃったのであれですが、このシーンはライナが
やはりというか、あの命令書をすごく心に重く受け止めていたことを、そして
シオンのこと自体は今も変わらず信じているという意味を告げる場面ですねッ!!
寂しい目をしてはいますが、それは決してシオンを恨んでいる目ではない、
むしろシオンの立場のことも考えて、申し訳なく思う気持ち、そしてやはり
"化け物"である自分は・・・と思う気持ち、悲しい気持ち、そんな負の多くの
気持ちで満ちた目ですよね・・・
あいつをッ、あの"化け物"を殺すんだッ!!


シオンの、ライナを思う気持ちが、無意識にライナにトドメを刺してしまい
ましたね・・・汗
"あの化け物"・・・
同じ魔眼を持つモノのこと、ライナと同じ境遇のティーアのことを、"化け物"と。
それはティーアに言っていたとしてもそのままライナに帰ってくる言葉であって、
とどのつまりはライナに"化け物め"と言ったのと同じになってしまうわけで・・・
その無意識に叫んだシオンの言葉が、これまたライナには堪えるものになったん
じゃないかとじぶんは思います、それは緊迫した状態が生んだ無意識、その彼の
無意識から出た、魔眼を持つモノに対する呼び方が"化け物"だった。
つまりは・・・もうくどいですね・・・
・・・・・

ライナは結局、ティーアとともに姿を消し、フェリスもかなりショックのよう。
でもそんなフェリスが気を使うくらい大変かつ辛いのがシオン・アスタール。
皆を導く王だからこそ、己の感情を押し隠して明るく振舞わなくてはならない。
その表と裏での大きなギャップ、精神的重圧が、これからの彼をむしばんで
いくということなんでしょうか・・・?
凱旋した彼の目は、泣いているようでもあり、本来の己をずっと奥へと押し
込めてしまうようでもある、そんな感じを受けました。
表を出せない重圧は裏を破壊したのち表をもそのうち崩壊させ、やがて
暴走へと向かっていってしまう。
シオンがまさか・・・とは思いますが、原作未読のじぶんには今後のシオンが
どうとかはまったくわかりません、なのでじぶんの取り越し苦労なことを
祈っております。
フェリスは、ライナ探しの旅に出る様子、諦めてはいないようですねッ☆
そして次回予告でたしかなのは、ライナはなんだかんだで元気そう、まだ
少し心配だったじぶんとしてはほっとした気分でした、次回に期待ッ!!!
次回は、


でわまた。。。
- 関連記事
-
- (感想)荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ 第6話「6BRIDGE×2」
- (感想)伝説の勇者の伝説 第18話「呪われた瞳」
- (感想)刀語 第10話「誠刀・銓」
| 気まぐれ感想 | 23:00 | comments:0 | trackbacks:10 | TOP↑