(感想)閃光のナイトレイド 第13話(最終回)「せめて、希望のかけらを」
第13話(最終回) 「せめて、希望のかけらを」
葵たちがやってきたこと、それは正しかったのかはわからない。
でも、"せめて、希望のかけらを・・・"

・三好 葵 吉野裕行 ・久世 宮内敦士
・伊波 葛 浪川大輔 ・市ノ瀬 岡本信彦
・苑樹雪菜 生田善子 ・風蘭 藤田 咲
・鍵谷 棗 星野貴紀 ・高千穂勲 平田広明
・桜井信一郎 大林隆介 ・静音 川澄綾子
【スタッフ】
・脚本 大西信介
・絵コンテ 島津裕行・高橋 順・松本 淳
・演出 榎本 守・ヤマトナオミチ・松本 淳
・作画監督 近藤圭一・小谷杏子・岡崎洋美
清水裕美・山田裕子・山本篤史
【オープニング・エンディングテーマ】
・OP:『約束』 (歌:ムック)
・ED:『未来へ・・・』(歌:HIMEKA)
【あらすじ】
高千穂勲の野望を食い止めるべく国務院へ向かう葵たち。行く手を遮るいくつかの
障害を乗り越え、地下へ入り込んだ葵たちは勲のもとへ辿り着く。そこで明らかに
なる勲の目的と真意。預言者、桜井、市ノ瀬・・・それぞれが思惑を秘め、破滅へ向か
う歯車は勲もあずかり知らぬ所で廻り出す。最悪の未来を回避する為、葵と葛は新京
の飛行場へ向かう。災厄をもたらす兵器を乗せた飛行機は今まさに彼らの前で飛び立
とうとしていた・・・。
棗の死

メンバーに初の犠牲者が!久世を倒したのはいいもの
の、守備隊の一人に胸を撃ち抜かれて血を吐く棗。
最後の最後まで雪菜を心配する棗は、やはり忠義深い
やつであり、そしてなによりも、優しい心を持ってい
いましたね。
棗が、こっそりと畑仕事をしているシーンを思い出します。
彼が願ったのは、昔のように平和な中でのんびりと畑仕事
をして、そして仕えてもいた雪菜、それに勲も含めて、全
員が安穏の暮らせる、たったそれだけだったのだと、強く
感じました。
元の鞘に収まったに過ぎない


桜井機関のメンバーを裏切ったかと思いきや、今度は
高千穂勲を平然と裏切り、彼の妹への愛情を利用して
射殺してしまう。
なんて狸ジジイなんだ、というか汚すぎる!ここまで
下衆だったとは!!
それにしても結局彼の立ち位置はどこだったんでしょう。
裏切り、裏切り、最後は帝国陸軍(関東軍)への爆弾提供
に至ろうとする、ということはやはり関東軍側の人間と
いうことでしょうか?
それとも、本当にコロコロと都合のよい方に寝返って
いただけなのでしょうか?
"元の鞘に・・・"という発言は、寝返った末に収まったのか、
はたまた最初からそこに着地すべく動いていたのか、どち
らにも考えられるので気になるところです。
桜井の末路と爆弾の行方


そんな桜井も、壱師によって記憶を消されてただのジジイに!
いい気味ですね、これで爆弾も関東軍にわたらなくなり万事OK!!
かと思いきや、葵たちが必死に爆弾をどうにかしている最中。
結局、葵が最後の力で吹き飛ばして爆弾を消し去りましたが、
彼の消息はわからなくなってしまいましたね。
"せめて、希望のかけらを・・・"

2年後に雪菜は風蘭と遭遇、そこで写真の存在を知ります。
葵と棗、雪菜、風蘭と撮った写真、そして葵が約束していた
葛も含めた写真。
あの約束を知っていた棗は死に、雪菜は今写真の存在を知り、
葛はその約束を知らない。ということはやはり・・・
総評(歴史・希望のかけら)
時代とさまざまな暗躍に翻弄された桜井機関は今はもうなく、
彼らが行ってきたことは果たして正しかったかもわからない。
だけれども、まったくなかったこと、という風にはならない
はずです。
歴史とは、ただの時の流れが生み出した必然ではなく、その
時の流れに生きるすべての存在が作り出していくものです。
つまり、その時の流れの中に存在し、行動をおこしていた彼ら
は、確実に歴史を作っているものの一端を担っていることに
なります。
そしてその歴史は、時に善く、時に悪いものだと考えられる
瞬間を持っています。ですが、後から誰かがそう決め付ける
もの。作り出している瞬間は、誰も悪いものを作ろうなんて
考えてやっているものではありません。
彼らの行動も、決して無駄ということはない。
"せめて・・・"なんて言葉をつける必要はないでしょう。
彼らはたしかに"希望のかけら"を
残してくれているでしょう・・・
最後に・・・
本作品はあまり評判がよくなかったかもしれませんが、じぶんは
大好きでした。絵も綺麗、話も考えされられる、歴史的描写もある。
昨今の萌えアニメがあふれる社会の中でこういった作品は受け入れられ
ないかもしれません、ですがこういった作品を生み出してくれるところ
がある、という素晴らしい点に着目してもらいたいです。
アニメは萌えだけを提供するものではなりません!!
ぜひ、こういった作品も多くの方が見て、考えさせられてくれたらいい
なと思っております!
このような作品を提供してくだされたスタッフの方々、キャストの方々、
本当にありがとうございました!!!

<過去記事>
・第01話 「救出行」←こういう歴史物大好きなじぶん的に最高作品!
・第02話 「回想のロンド」←ただ、純粋に音楽を奏でたかった・・・
・第03話 「ビッグフォーは影に落ちる」←新たな能力者現る!!その者の正体とは・・・?
・第04話 「カメラと包子と野良猫と」←コメディ回!"葵と葛と野良猫と"笑
・第05話 「夏の陰画」←スパイの運命、かくあるものかな・・・
・第06話 「乱階の夜」←"アジアは連帯せよ!"高千穂勲の考えるこれからの国際秩序。
・特別篇「預言者」←古来より日本の歴史を裏で操るという存在、それが預言者。
・第07話 「事変」←欠番
・第08話 「凍土の国で」←欠番
・第09話 「新しき京」←死んだと思っていた恋人を前に揺れ動く葵。
・第10話 「東は東」←揺れる葛、彼の選んだ道とは・・・
・第11話 「闇の探索」←桜井信一郎の正体とは・・・
・第12話 「夜襲」←自然消滅の桜井機関、動き出す高千穂勲。

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でわまた。。。
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