(感想)閃光のナイトレイド 第2話「回想のロンド」
第2話 「回想のロンド」
【メインキャスト】
・三好 葵 吉野裕行
・伊波 葛 浪川大輔
・苑樹雪菜 生田善子
・鍵谷 棗 星野貴紀
・桜井信一郎 大林隆介
・風蘭 藤田 咲
・クライネフ アレクセイ・ラフーボ
【スタッフ】
・脚本 大西信介
・絵コンテ 松本 淳
・演出 ヤマトナオミチ
・作画監督 佐野隆雄・清水祐輔
若林唯人・山本篤士
【オープニング・エンディングテーマ】
・OP:『約束』 (歌:ムック)
・ED:『未来へ・・・』(歌:HIMEKA)
【あらすじ】
演奏旅行で上海を訪れたユダヤ人ヴァイオリニスト、クライネフ。
彼が某国の諜報員だという疑いがあり、その証拠を掴むため行動を
起こす桜井機関の四人。クライネフの握っている情報を能力で探ろ
うとする葛と棗。雪菜と葵はヴァイオリンを教わるという口実で彼
に近付くがやはり情報は簡単に掴めない。
そして演奏会当日、ヴァイオリンの音色は葵や雪菜たちそれぞれの
過去を浮かびあがらせるように響き始める。
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エンディングのお披露目でしたが、歌は2009年春期作品『戦場のヴァルキュリア』
のオープニング「明日へのキズナ」でCDデビューなさり、『テガミバチ』でも
エンディングも歌っていらっしゃったHIMEKAさんです。

非常にきれいな高音と、底に聞こえる力強さがじぶん的には魅力です!
そして映像は、さまざまな古写真が映るというものでした。動き自体はない
映像ですが、じぶんは好きですね。特に上にも画像を掲載しました集合写真
など、ちょうどサビの部分でこれが出てきたのですが、こう・・・言葉では表せ
ない懐かしさ、悲しさ、喜び、など、あの時代の軍人、特に希望を持って
兵学校を卒業していった若者たちに思いを馳せてしまいます。アニメ作品と
いうよりは、ドラマを見ているような気になってしまいます!
歴史をあまり知らない方にはまったくわからない感覚だとは思いますがね汗
うっかりしておりましたが、OPの映像も今回初お披露目でしたねっ汗
こちらです↓
※
今回はタイトルどおり、"回想"がテーマの話。桜井機関の面々の昔話を、
スパイの調査という事件と絡ませて描写してある構成となっている。
スパイの疑惑があるのがユダヤ系ロシア人でドイツへ亡命している音楽家、
セルネイ・クライネフ。彼がこのたび日本での公演を終えて上海で公演を
行うことになったのだが、その日本において怪しい行動が確認されていた。
かつて関東軍の工作員が幾度か会いに行っていた元帝大教授・梶川の自宅
をクライネフが訪問していたことがわかり、関東軍が警戒しているという。
この時点でいろいろと疑問がわきますね。そもそもなぜ帝大教授の家に
関東軍の工作員が来ていたのか、そこで一体どのようなやり取りがなされ
ていたのか。つまり教授は何者だったのか。
そして、クライネフは一体どこのスパイなのか。これに関してはユダヤ人
という情報と亡命からしてロシアではなくドイツ側のスパイだと考えてま
ず間違いはありませんが一応・・・汗
ではなぜクライネフが、梶川がなんらかの情報を握っているのを知ってい
たのか、これは梶川がドイツとつながっていたと考えるべきなんでしょう
が、あまり納得がいきません。軍部ならまだしも帝大教授では・・・
そして関東軍の情報をなぜにドイツが欲したのか。これに関してはなんと
なく分かる気がしますね。この時期から5年後の1936年、日本とドイツは
日独防共協定を締結します。そしてさらにその3年後の1939年、ドイツは
ポーランドへの侵攻を開始、第二次世界大戦が勃発します。
ということはドイツが知りたかったのは関東軍の戦力と意向ではないだろ
うか、と考えられますね。
なぜかといいますと、関東軍の目的は最終的にソビエト対策にあったから
です。ドイツという地形上、周辺諸国は相手に出来てもロシアまでも同時
に攻撃をすることにはさすがに無理が生じます。対してロシアも、日露戦
争に事実上敗北し、さらに1917年にはロシア革命まで起こりそれによって
国力が弱体化していたのを受け、第1・2次と五ヵ年計画を立てて国力を
回復し、さらには日本を脅威とみなして極東軍の増強を中心に推し進めて
いたわけです。
つまりここで関東軍が対ロシアへと目を向け、同時にそれ相応の戦力を保
持していない限りロシアの目がヨーロッパに向いてしまい、ドイツが動き
つらくなってしまう、ということですね。
話がまったく本編とずれてしまった気がします汗
なにしろアニメ作品であって現実とは違うはずですからねぇ。ここまで
書いておいて、今更何の意味があったのかわからなくなってきましたよ汗
ですが、ずれてしまったついでにおまけで関東軍についても少し書いて
おきますか・・・苦笑
関東軍というと、1919年に南満州鉄道付属地守備を目的とした関東都督府
守備隊が独立して成立した軍です。日中戦争以前(1936年ごろまで)の戦力
自体は守備隊6大隊を中心に本国から2年交代で送られてくる駐在1個師
団によって形成されております。その関東軍は、1920年代には早くも現地
参謀らによって、陸軍省や本国の参謀本部の意向をほぼ無視した独断専行
が行われるようになっておりました。
※
クライネフが工作員ということがわかり、さらに演奏の中に暗号化した
情報を仕込ませていることもわかり、ラジオ放送でその情報が流れるこ
とを阻止するために葵は超能力で電源装置のブレーカーを落として未然
に防いだ。
しかし彼は演奏をやめはしなかった。それは工作員としての演奏ではな
く、音楽家としての演奏だった。
演奏の中に情報を仕込むというのが、いったいどうやったらできるんだ
というのは野暮な疑問なのかもしれませんが、本当にどうやるんだどう?
クライネフもまた、工作員ではなく自身の奏でる音に誇りをもった一人
の音楽家だったということですね!
ユダヤ人ゆえにしなければならず、それゆえの彼の苦悩を考えるとこちら
も胸が痛くなってきます。
そして浮上した雪菜の兄・高千穂勲の存在。
桜井機関のメンバーたちの、互いに深い事情がありそうな過去など、
まだまだ違った部分でつながっていくのでしょうか?
軍部や関東軍、裏で暗躍しているものたちがどういったところで
つながりを見せてくるか、桜井機関はどう動くか、今後がかなり楽しみです!
<あとがき>
今回はとくにまとまりがない感じの感想ですねぇ苦笑
世間ではあまり評判のよくないこの作品ですが、じぶんはこういった
作品も結構好きなので本当に楽しみです!
もちろん、いわゆる萌えアニメというのも好きではありますがねw
そういえば、このBDが6月23日に発売ということで、どうやら
テレビ未放映の第0話の、桜井機関のメンバーの出会いが描かれた
話が収録されているようです。
そういったプロローグ的なものは放送すべきだったんじゃないかな
とかちょっと思ったりして・・・苦笑
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次回は、
第3話「ビッグフォーに影は落ちる」
【あらすじ】
ビッグフォーと呼ばれた上海の四つの大きなデパート。
その一つ、永安デパートの食堂に雪菜と棗がいた。
数時間前、雪菜の許に大陸に姿を消した兄、勲からの手紙が届き、指定された再会の
刻限をそこで待っていたのである。同じ頃、葵と葛もビッグフォーへ向かっていた。
四つのデパートのどこかに爆弾を仕掛けたという犯行声明が届いたというのである。
直後、予告通り、そのデパートの一つで大きな爆発が起こる。

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でわまた。。。
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