(感想)ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第3話「隊ノ一日・梨旺走ル」
・カナタ 金元寿子
・リオ 小林ゆう
・クレハ 喜多村英梨
・ノエル 悠木 碧
・フィリシア 遠藤 綾
・ユミナ 福圓美里
・ジャコット 京田尚子
【スタッフ】
・脚本 吉野弘幸
・絵コンテ 福島利規
・演出 福島利規
・作画監督 上田峰子
【あらすじ】
雲一つない払暁の空に鳴り響く、下手くそな起床ラッパ――。
喇叭手としてはまだまだだけれど、
隊での生活にもすっかり慣れたカナタは毎日元気いっぱいに、
楽しそうに過ごしていました。
けれどある日のこと、カナタは熱を出して倒れてしまい……。
私の村の郷土料理なんですっ


今朝はカナタがごはんと作っておりましたが、出てきたのはいわゆる日本食。どうやら
カナタの村の郷土料理らしいんですが、本当に典型的な日本の朝ごはんです。しかし、
これをリオたちは知らなかったということはやはり日本が舞台というわけでもないとい
いうことで合っていると思いますね。でもこの作品の世界観に関する設定にはいまだに
謎がたくさんです。
そこもじぶんたちで勝手に想像するのも楽しみ方のひとつではあると思いますがね!
"隊ノ一日"




掃除にはじまり、栽培している植物達への水やり、
軍隊的な教練(武器の使い方や仕組みに関する学習)と、わりと忙しい感じだったんです
ね。おばけ騒動で武装させて探索にやるくらいですから見た目どおりにぐだぐだひまな
感じを想像していたんですが正直おどろきに値します笑
そして講義を受けているのは二等兵であるクレハとカナタの二人。やはり残りの3人は
上官なんですね。でもここで少し以外なのはノエルが二人に銃の扱いを教えていること
です!なんかイメージとして教える立場でも教わる立場でもなく我の道を行く感じなん
ですが汗あくまで個人的なイメージですがね。
そして午後からは、どうやらようやくこの砦にも日用品や弾薬といった補給がくるとい
うことで、フィリシアとクレハが受け取りに行くことに。そしてノエルはカールさんの
工房に行ってしまうということで、リオとカナタは居残りに。せっかくなので二人は
暇になった午後にみっちりとラッパの練習をすることにするのだが・・・
マウスピースで音が出ない…

リオがお手本にマウスピースだけである程度の音をコントロールして音階を吹き、とり
あえずカナタにもやってもらうのだが、まず音が出ないという根本的問題が発見された
のでした。
これはリオ先輩だって肩を落としてしまいますよ、というかもはや脱力?
果たしてカナタは、軍隊に入るきっかけにもなったあの金髪の女の人のようにラッパを
吹くことができるようになるのか!?上手になって…いかないかもしれないけど成長して
いくカナタの姿も楽しみです!
突然倒れてしまうカナタ

どうしてカナタは、そしてリオは軍隊に入ったのかという話をする二人。カナタはタダ
で音楽を勉強できるからという理由で、リオの方はカナタとはちょうど逆の理由だと
いう。その話の途中、カナタは突然倒れてしまう。
どうやらリオのお母さんだかも病気で亡くなってしまったかしたのでしょう。リオは
カナタが倒れる瞬間、カナタと母の姿が重なって見えておりました。
この作品は本当にあちらこちらの発言・カットに伏線を多く含んでおりますね。そして
その伏線がどのように回収されるのか、はたまたどれは回収されないのかなどと考えて
しまいます汗今後の展開に興味をひきつけるには十分な効果がありますがあまりにも
多くばらまいてしまうとうまく収拾できなくなってしまう場合もありますので心配とい
えば心配ですが…。
兵站部の…馬鹿どもがっ!

カナタが倒れてしまい慌てるリオ。カナタはというと「雪が食べたい」などといったりと
かなりうなされている様子。そんなカナタのためにリオは棚などを漁り雪を探すのだが
「あるわけないだろっ!」と一人ツッコミ。雪を
あきらめ薬を探すことにし、そしてようやく見つけたと思った薬のビンは空だった。
先ほどのフィリシアの言葉「色々底をついてたでしょ」が今になって強くひどいセリフに
聞こえてしまう。
どうしたらいいのかわからなくなってしまうリオ、その時ある場面を思いだす。それは
自分の母が倒れたときに頼った明らかに胡散臭そうなオッサン(↓)、もとい牧師の姿。

しかし、"教会"に対して不信感を抱いているリオはあまり頼みたくはない所であった。
だがこのままではカナタは…と思い駆け出すリオ。
まずはリオがあまりの慌てぶりで雪なんてあるはずないのに一生懸命探して最後に一人
ツッコミをかますところは不謹慎ではありますが正直面白かったですね。いつも冷静な
(おばけ騒動ではそうでもなかったかも笑)リオ先輩がここまで動揺するというのは過去
の経験的に「自分の知っている人が倒れ、そのままになってしまったら…」ということに
対して激しく恐怖心を抱いてしまうからでしょう。過去にいったい何があったのか、こ
ちらも気になります。
少しだけ過去になにがあったのかわかる描写として倒れた母(らしき人)とそれを治療す
るために呼ばれたと思われるいかにも怪しい笑みを浮かべるオッサン、もとい牧師が登
場します。しかしリオが教会に対して不信感を抱いている所から見て、おそらく母はこ
の怪しすぎるオッサン、もとい牧師の祈祷なりを受けても当然のごとく回復することな
く亡くなってしまったかしたのでしょう。
しかしカナタが…と思い、頼れるものがそこしかなくなったとはいえ、その不信感を振
り切って頼むために駆け出すリオ先輩はすごくかっこよかったです!
あと、この兵站部の馬鹿どもがというセリフからそれに対する本気の憎しみが感じられ
ますね、この肝心なときに肝心のものが手に入らない、その悔しさが伺われます!
クソーっ!

駆け出すリオ、向かう先は母のこともあり不信感しかもっていないはずの教会だった。
この「クソーっ」といって駆け出すシーンからももうどうしようもないという感情を伺
うことが出来ます。自分よりも、それでもカナタを優先したリオの姿に感動です!
助けて欲しい…

今までの非礼は詫びる、ということはリオは教会、またはそれに関係のあるもの、人に
対して何かやってきたということでしょうか?
でもそれに関してはおそらく先ほどの不信感からくるものであったことだと思うので仕
様がないことだと思いますね。
ここでは、それらを謝ってでもカナタを助けてもらいたいというリオのやさしい心を
重視すべきだと思いますね。
ユミナ、と申します

シスターがカナタに薬草を煎じたものを飲ませてようやく治療らしいものを受けます。
カナタの病気は3日熱。なにか悪い病気とかではないのかと心配していたリオもカナタ
がこのままなんてこともなく、ちゃんと治ると聞いて一気に気が抜ける。そして照れ
つつもリオはこのシスター、名前はユミナにお礼をいう。
安心して腰を抜かしてしまうリオ先輩、とっても優しい人だってのが本当に伝わってき
ます!そしてシスターさんとも多少でも分かり合えたというのはよかったのではないか
と思います。おそらく悪いのは一部であって(特にあのオッサンとか笑)、ちゃんと親身
になってくれる人たちも大勢いるはずです、全部が全部あのオッサンのように悪では
ないとわかったことだけでも大きな進歩であると思いますよ!
タケミカヅチ起動!

ここだけ見ると他の作品ですよね汗
昔の戦争時代の遺物ということですが、どのような近代戦闘が繰り広げられていたので
しょうか!?明らかに普通の戦車ではないと思っていましたがコックピットで中には液晶
ってっ!どうやら某ヴァルキュリアと同様な感じを想像していてはいけないようです汗
雰囲気だけで行くと砲から出るのは実弾ではなく光学式の何かですよね・・・苦笑
タケミカヅチから流れる音楽、それは…

タケミカヅチからは壮大なアメイジング・グレイスの合奏が流れてきました!
「いらないものなんてない、いらない音なんてひとつもないのさ…」
リオはある人からの受け売りだというこのセリフを言う。しかしそれはカナタの心に
とても響くものでありまりました。
このタケミカヅチの中に録音されていたこの曲、これはカナタがラッパにあこがれる
きっかけになったあの人が吹いていた曲でした。そして流れている曲はそれの完成し
た形だといいます。
音というのは時代を超えて、色々な人に伝わっていくということを描きたかったので
はないかと思わせる一場面でした!
そして重要なのはカナタがあこがれていた人はどうやらリオにラッパを教えてくれてい
た人らしいということですね。これは各人の心の中の描写なので二人は気付いていませ
んが、こんなところでつながりが出てきたということです。
リオが小さい頃ラッパを教えてくれ、カナタが見たあの女の人(↓)の正体とはいったい
誰なんでしょうか?

正体はまだわかりませんが、でもひとつだけ推測ですがいえることができました!
それは、リオが軍隊に入った理由はカナタとは逆、つまり教わりたいのではなく
"教えたかった"ということではないか、ということです!
これからも、先輩に迷惑かけますっ!

上官は後輩に迷惑をかけられるためにいる、この言葉の意味を深く考えてみればなんと
なくですがリオが本当に言いたいことを感じることが出来ますね!
でも文字で表そうとするとうまく伝えられないのでここでは書かないでおきます汗
カナタはどうやらそのまま直接に捉えたみたいですけどね笑
感想は以上ですが、今回のお話はけっこう奥の深い話となっていたのでは
ないかと思います!
突き詰めれば色々な感情をあちこちに感じることができ、いろいろと考えされられる
話でもありました。リオの過去、あの女の人の正体、カナタの入隊理由にまさかの
つながりが生まれたというのも重大な部分であると思いますね!
あとがきだけでかなり書いてしまいそうになるので今日はこの辺にしておきます汗
最後に、次回のあらすじを書いて終了です!
次回は、

第4話「梅雨ノ空・玻璃ノ虹」
【あらすじ】
今日のカナタの任務は、街へ出て物資を調達してくること。
カナタは渡された購入品リストを持って、
ノエルの運転するジープに乗り込みます。
見るものすべてが新鮮なカナタの疑問に、きちんと正しく答えてくれるノエル。
だけれどそんなノエルにも、
なかなか解けない問題はあって――。
です!
上の画像にも書いてありますが予告、ぜひ見て、聞いてみてください!
とても面白いですよっ!
第4話のはノエルが語っております!ノエルファン必見っ!?笑
上下、黒!笑(意味は予告を聞いていただければわかります笑)
でわまた。。。
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