(感想)Steins;Gate -シュタインズ・ゲート- 第22話「存在了解のメルト」
Steins;Gate -シュタインズ・ゲート-
第22話「存在了解のメルト」
誰よりも大切な存在だからこそ、この選択を岡部はしたのかなと思いますね。
何度も何度も時空を超えて、ようやくたどり着いた先に待っていた新たな・・・

第22話「存在了解のメルト」
誰よりも大切な存在だからこそ、この選択を岡部はしたのかなと思いますね。
何度も何度も時空を超えて、ようやくたどり着いた先に待っていた新たな・・・

【キャスト】
・岡部倫太郎 宮野真守
・牧瀬紅莉栖 今井麻美
・椎名まゆり 花澤香菜
・橋田 至 関 智一
・阿万音鈴羽 田村ゆかり
【スタッフ】
・脚本 花田十輝
・絵コンテ 須間雅人
・演出 小林智樹
・作画監督 いかりたかし・吉井弘幸
【オープニング・エンディングテーマ】
・OP:『Hacking to the Gate』(歌:いとうかなこ)
・ED:『刻司ル十二ノ盟約』 (歌:ファンタズム)
"お互いの気持ち"

二通りの大切な存在、ひとつは親友的な存在、もう一つは男女関係的な存在。
まゆりは親友的な存在で、紅莉栖が恋愛的な存在として大切になっていたの
ですね。でも結果的には好きな人・牧瀬紅莉栖が死ぬ世界線へと戻っていく・・・
辛いですよね。それでも岡部がその道を選んだのはその大切な人から背中を
押されたからに他ならないでしょう。"見殺しにしたなんて思わないで・・・"
の一言が紅莉栖の本心であって、岡部の葛藤の核心の氷解に繋がったのか?
いずれにしろ、岡部の選択は"元に戻る"であり、紅莉栖と関わりがないまま
彼女が死ぬ世界線、β世界線へ戻ること。もう決意したこと・・・。戻る前の
告白は伝えたいという意味で大切ですが、決別を告げるという意味もあって
これもまた辛い・・・。
紅莉栖がこの時に答えに言葉でなくキスで応えたのはそういう部分もきっと
心にあったのかなと思います。好きと告げたら、言葉は力を持っているので
自身で抑えが効かなくなってしまうかもしれないから・・・。それでも抑えきれ
ない気持ちが溢れて、世界線を超える直前にもう一度岡部に会いに来たので
しょうね・・・最初で最後の言葉は、・・・聞こえては・・・・・。
"勝利宣言"

色々な犠牲の元にたどり着いた元の世界線。それは、SERNの魔の手からまゆり
を助けたという意味で勝利であることに違いはありませんが、岡部の今までの
見てきてしまった光景、残る記憶を考えれば形だけの勝利であって、限りなく
敗北に近いのでは・・・そう思いますが・・・それでも形、勝利ですからこれで平和
に・・・
・・・って、元のβ世界線へと戻れたことを勝利と言ってますが、果たして勝利
ってなんでしょう?元の世界線ってなんでしょう?"元"って?岡部が今までに
超えてきたα世界線での一本一本の世界線は偽りの世界だったのでしょうか?
違いますよね。フェイリスの父親が生きているであろう世界だってありうる。
これが元だったならば、今、岡部がいる世界線は"元"ではありませんし、他の
人たちの場合も一緒。それぞれが本物の世界であって、"元"なんてありません。
それに、岡部はかつて小さい頃にリーディングシュタイナーと同じ感覚を味わ
っていると言っていた気がします。と、するとすでに子供の頃に世界線を超え
ている可能性もあるわけで・・・。原作どうなってるか知りませんが可能性の話と
して否定は出来ません。
と、うだうだ妄想を書きましたが結局何が一番言いたいかというと、紅莉栖と
岡部の話に戻るわけで。岡部が好きになった紅莉栖はα世界線のダイバージェンス
何%の紅莉栖ですか?フェイリス父生存世界での彼女?ルカが男の世界での彼女?

全部を合わせた彼女、ですよね。だからこそ、どの世界も、偽りなんてない、
"元"の世界線なんてない、と夢物語のような妄想をじぶんはしてしまいます。
たしかに、α世界線からβ世界線へと別のロープへと移ってしまったために
世界の構造自体に、収束点に違いがある世界に岡部は今、存在しています・・・
"たった一人、岡部が忘れなければ、私はそこにいる・・・"
だからって、殺される彼女は、記憶にある彼女とはまったく別人でしょうか?
世界は違えど、そこに存在する彼女は記憶の中の彼女とまったく同じ彼女です。
そこに辛さ、葛藤、悲しみ、そして希望がある、そうは考えられないでしょう
か?
うまく言葉に表せなかったのですが、きっと他の誰かもそんな感情を視聴して
いる中で覚えているのではないかなと思っております。なんとも、ゴールを迎
えながらも心を激しく揺さぶられる作品ですね・・・。
"第三次世界大戦"

そして、たどり着いたゴールの先には新たな展開が待ち受けていて・・・。
特殊エンディングの演出にちょこっと感動していた矢先に飛び込んできたのは
あまりに宜しくない電話内容。相手は鈴羽。こちらのα世界線での鈴羽はダル
が父親だというのを知っているんですね。って、実はそこにもヒントがある?
何のかというと、第三次世界大戦の。この世界線でも第三次世界大戦は勃発を
してしまうと。まぁ当然でしょう。βからαへと世界線が移るきっかけとなっ
ていたのは牧瀬紅莉栖の死ですが、その後に変わった部分はSERNが世界を支配
することになったかそうでないか、というだけ。
戦争自体は、2000年にジョン・タイターが警告しているのでαだろうと、βで
あろうとどちらでも勃発しているわけですよね。要はその後の支配構造が違う
というだけ。SERNによるディストピアな世界ではないのがβ世界線なのでしょう。
なるほど、ディストピアな世界でないからこそ、鈴羽と橋田至は離れ離れに顔
も名前も知らない間、ってことにはなっていないのでしょう。そこに繋がると
考えているのですが、正解かどうかは分かりませんし、興味もありませんw
興味があるのはこの後。すでに電話レンジ(仮)も失った岡部に何が出来るのか。
ここに、まだ彼女は絡んでくるのか。そうなれば、果たしてもう一度、彼女を
助ける機会を与えられるのか?次回と残す所あと数話、果たして物語の終着点
はどこに置かれているのか?岡部の境遇に複雑な心情を抱きつつ次回に期待です。
<過去記事>
・第01話 「始まりと終わりのプロローグ」
・第02話 「時間跳躍のパラノイア」
・第03話 「並列過程のパラノイア」
・第04話 「空理彷徨のランデヴー」
・第05話 「電荷衝突のランデヴー」
・第06話 「蝶翼のダイバージェンス」
・第07話 「断層のダイバージェンス」
・第08話 「夢幻のホメオスタシス」
・第09話 「幻相のホメオスタシス」
・第10話 「相生のホメオスタシス」
・第11話 「時空境界のドグマ」
・第12話 「静止限界のドグマ」
・第13話 「形而上のネクローシス」
・第14話 「形而下のネクローシス」
・第15話 「亡環上のネクローシス」
・第16話 「不可逆のネクローシス」
・第17話 「虚像歪曲のコンプレックス」
・第18話 「自己相似のアンドロギュノス」
・第19話 「無限連鎖のアポトーシス」
・第20話 「怨嗟断絶のアポトーシス」
・第21話 「因果律のメルト」
でわまた。。。
↓よろしければ拍手など一押しの応援をお願い致します☆
・岡部倫太郎 宮野真守
・牧瀬紅莉栖 今井麻美
・椎名まゆり 花澤香菜
・橋田 至 関 智一
・阿万音鈴羽 田村ゆかり
【スタッフ】
・脚本 花田十輝
・絵コンテ 須間雅人
・演出 小林智樹
・作画監督 いかりたかし・吉井弘幸
【オープニング・エンディングテーマ】
・OP:『Hacking to the Gate』(歌:いとうかなこ)
・ED:『刻司ル十二ノ盟約』 (歌:ファンタズム)
"お互いの気持ち"

二通りの大切な存在、ひとつは親友的な存在、もう一つは男女関係的な存在。
まゆりは親友的な存在で、紅莉栖が恋愛的な存在として大切になっていたの
ですね。でも結果的には好きな人・牧瀬紅莉栖が死ぬ世界線へと戻っていく・・・
辛いですよね。それでも岡部がその道を選んだのはその大切な人から背中を
押されたからに他ならないでしょう。"見殺しにしたなんて思わないで・・・"
の一言が紅莉栖の本心であって、岡部の葛藤の核心の氷解に繋がったのか?
いずれにしろ、岡部の選択は"元に戻る"であり、紅莉栖と関わりがないまま
彼女が死ぬ世界線、β世界線へ戻ること。もう決意したこと・・・。戻る前の
告白は伝えたいという意味で大切ですが、決別を告げるという意味もあって
これもまた辛い・・・。
紅莉栖がこの時に答えに言葉でなくキスで応えたのはそういう部分もきっと
心にあったのかなと思います。好きと告げたら、言葉は力を持っているので
自身で抑えが効かなくなってしまうかもしれないから・・・。それでも抑えきれ
ない気持ちが溢れて、世界線を超える直前にもう一度岡部に会いに来たので
しょうね・・・最初で最後の言葉は、・・・聞こえては・・・・・。
"勝利宣言"

色々な犠牲の元にたどり着いた元の世界線。それは、SERNの魔の手からまゆり
を助けたという意味で勝利であることに違いはありませんが、岡部の今までの
見てきてしまった光景、残る記憶を考えれば形だけの勝利であって、限りなく
敗北に近いのでは・・・そう思いますが・・・それでも形、勝利ですからこれで平和
に・・・
・・・って、元のβ世界線へと戻れたことを勝利と言ってますが、果たして勝利
ってなんでしょう?元の世界線ってなんでしょう?"元"って?岡部が今までに
超えてきたα世界線での一本一本の世界線は偽りの世界だったのでしょうか?
違いますよね。フェイリスの父親が生きているであろう世界だってありうる。
これが元だったならば、今、岡部がいる世界線は"元"ではありませんし、他の
人たちの場合も一緒。それぞれが本物の世界であって、"元"なんてありません。
それに、岡部はかつて小さい頃にリーディングシュタイナーと同じ感覚を味わ
っていると言っていた気がします。と、するとすでに子供の頃に世界線を超え
ている可能性もあるわけで・・・。原作どうなってるか知りませんが可能性の話と
して否定は出来ません。
と、うだうだ妄想を書きましたが結局何が一番言いたいかというと、紅莉栖と
岡部の話に戻るわけで。岡部が好きになった紅莉栖はα世界線のダイバージェンス
何%の紅莉栖ですか?フェイリス父生存世界での彼女?ルカが男の世界での彼女?

全部を合わせた彼女、ですよね。だからこそ、どの世界も、偽りなんてない、
"元"の世界線なんてない、と夢物語のような妄想をじぶんはしてしまいます。
たしかに、α世界線からβ世界線へと別のロープへと移ってしまったために
世界の構造自体に、収束点に違いがある世界に岡部は今、存在しています・・・
"たった一人、岡部が忘れなければ、私はそこにいる・・・"
だからって、殺される彼女は、記憶にある彼女とはまったく別人でしょうか?
世界は違えど、そこに存在する彼女は記憶の中の彼女とまったく同じ彼女です。
そこに辛さ、葛藤、悲しみ、そして希望がある、そうは考えられないでしょう
か?
うまく言葉に表せなかったのですが、きっと他の誰かもそんな感情を視聴して
いる中で覚えているのではないかなと思っております。なんとも、ゴールを迎
えながらも心を激しく揺さぶられる作品ですね・・・。
"第三次世界大戦"

そして、たどり着いたゴールの先には新たな展開が待ち受けていて・・・。
特殊エンディングの演出にちょこっと感動していた矢先に飛び込んできたのは
あまりに宜しくない電話内容。相手は鈴羽。こちらのα世界線での鈴羽はダル
が父親だというのを知っているんですね。って、実はそこにもヒントがある?
何のかというと、第三次世界大戦の。この世界線でも第三次世界大戦は勃発を
してしまうと。まぁ当然でしょう。βからαへと世界線が移るきっかけとなっ
ていたのは牧瀬紅莉栖の死ですが、その後に変わった部分はSERNが世界を支配
することになったかそうでないか、というだけ。
戦争自体は、2000年にジョン・タイターが警告しているのでαだろうと、βで
あろうとどちらでも勃発しているわけですよね。要はその後の支配構造が違う
というだけ。SERNによるディストピアな世界ではないのがβ世界線なのでしょう。
なるほど、ディストピアな世界でないからこそ、鈴羽と橋田至は離れ離れに顔
も名前も知らない間、ってことにはなっていないのでしょう。そこに繋がると
考えているのですが、正解かどうかは分かりませんし、興味もありませんw
興味があるのはこの後。すでに電話レンジ(仮)も失った岡部に何が出来るのか。
ここに、まだ彼女は絡んでくるのか。そうなれば、果たしてもう一度、彼女を
助ける機会を与えられるのか?次回と残す所あと数話、果たして物語の終着点
はどこに置かれているのか?岡部の境遇に複雑な心情を抱きつつ次回に期待です。
<過去記事>
・第01話 「始まりと終わりのプロローグ」
・第02話 「時間跳躍のパラノイア」
・第03話 「並列過程のパラノイア」
・第04話 「空理彷徨のランデヴー」
・第05話 「電荷衝突のランデヴー」
・第06話 「蝶翼のダイバージェンス」
・第07話 「断層のダイバージェンス」
・第08話 「夢幻のホメオスタシス」
・第09話 「幻相のホメオスタシス」
・第10話 「相生のホメオスタシス」
・第11話 「時空境界のドグマ」
・第12話 「静止限界のドグマ」
・第13話 「形而上のネクローシス」
・第14話 「形而下のネクローシス」
・第15話 「亡環上のネクローシス」
・第16話 「不可逆のネクローシス」
・第17話 「虚像歪曲のコンプレックス」
・第18話 「自己相似のアンドロギュノス」
・第19話 「無限連鎖のアポトーシス」
・第20話 「怨嗟断絶のアポトーシス」
・第21話 「因果律のメルト」
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