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aniパンダの部屋

アニメの感想や買い物した時の日記などを綴っていくブログです☆

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(感想)閃光のナイトレイド 第6話「乱階の夜」

閃光のナイトレイド
第6話 「乱階の夜」

【メインキャスト】
 ・三好 葵  吉野裕行    ・久世   宮内敦士
 ・伊波 葛  浪川大輔    ・老人   秋元羊介
 ・苑樹雪菜  生田善子    ・三木   福山廉士
 ・鍵谷 棗  星野貴紀    ・ナレーション  川澄綾子
 ・桜井信一郎 大林隆介  

【スタッフ】
 ・脚本    大西信介・阿谷映一
 ・絵コンテ  こでらやすゆき
 ・演出    榎本 守・ヤマトナオミチ
 ・作画監督  小谷杏子・清水祐美

【オープニング・エンディングテーマ】
 ・OP:『約束』   (歌:ムック)
 ・ED:『未来へ・・・』(歌:HIMEKA)

【あらすじ】
上海在住の日本人哲学者、三木の邸に書生として潜り込んでいた葵。
そこに右翼の大物と目される老人が訪れる。二人はアジア各国の独立運動家を
上海に極秘裏に集めようとしていた。なおも詳しい情報を探ろうと潜入を続け
ていた葵は、突然、その姿を消してしまう。何か事件に巻き込まれたのか? 
あるいはどこかへ拉致されたのか? 葵の行方を捜すべく上海の街を探し回る
葛、雪菜たち。そんな彼らの前に勲の部下、久世が再び現れる。


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<総括>

"アジアは連帯せよ!"
とある茶館にて開かれたアジア諸国の独立活動家たちが一同に会する会合。
そこに現れたのは、雪菜の兄でもある元大日本帝国陸軍の高千穂勲、彼が
この場で述べた"大アジア主義"、それは哲学者・三木らと類似していても
中心軸が大きく異なるものだった。老人の述べる大アジア主義は日本をそ
の中心に据えアジア諸国を牽引していくことが前提となっているが、高千
穂が目指すものは、必ずしも日本をその旗頭とするといった狭い見識から
なるものではなく、"もっとあらゆるものを平等に内包する国体"であると
いう。


高千穂の思想、それはおそらく新たな世界秩序の構築ではないでしょうか?
この1930年代といえば、世界の趨勢は植民地主義を推し進める英、米、仏
といった欧米列強は自国とその同盟・友好国からなる経済ブロックという
ものを形成し、そのブロック内に植民地からの搾取を主とした利潤吸い上げ
貿易を行っていましたが、その経済ブロックには日本は所属しておりません
でした。現在の日本と同様、国内で自給できる資源には限りがあるために、
貿易は国の存亡に直結していました。ただし、この経済ブロックでは構成
している国以外にはかなりの高関税を掛けてくるので、まともな貿易が出
来るはずがない。そういった時期で日本は、自国を中心に据えた経済ブロ
ックを新たに形成しようとしていた、それがこの時代での日本なわけです。


この経済ブロックを鑑みた思想が"大アジア主義"というわけなんですが、
おそらく高千穂が構成しようとしているのは、欧米列強と同様の形式たる
植民地支配から得る利益を搾取するブロックではなく、アジア諸国を同等
に見る、つまり日本によるピラミッド型の実質的植民地支配的ブロックで
はなく、すべてを並列的に並べた"大アジア国"的な考えなのではないでし
ょうか?アジア諸国をすべて併せた1国と考える思想、そのアジアに生ま
れた強大な1国を持って欧米列強のブロックと対抗する世界二大勢力構図
を生み出す。その均衡によって両者が戦争なく互いを認め合って発展して
いく、という考え。これなれば、多くの血が流れる戦争が起こることはな
いと思います。ただし構図は冷戦と酷似したものとなる恐れが大ではあり
すが。






ということで、勝手な妄想を拡大してしまった第6話でしたが、無視して
下さい汗
来週はどうやら5月17日にテレビにて特別版「預言」を、そして本編の
第7話は公式サイトにて「事変」を1週間ストリーミング配信するようで
すね。どうやら世界観をもっと理解してもらおうという試みのようですね!

たしかに本作は、ある程度歴史に興味と、理解がないとわからないところ
がありますからね汗

とにもかくにも、個人的にはどんどん面白くなっている本作、期待が募ります!


閃光のナイトレイド 公式サイト


【第7話あらすじ:テレビ放送予定なし】
中国東北部、満州に移住してきた日本人たちの取材で、南満州鉄道に乗り込んでいた
二人の若い新聞記者はそこで一人の将校と出会う。彼の名は石原完爾といった・・・。
1931年9月、満州で歴史の歯車が動きだそうとしていた。 日本が戦乱の泥沼に
足を踏み入れるきっかけの一つとなった満州事変である。
そこに至る過程で何が起きていたのか?
満州に集った日本人たちの視点を通し、事変勃発に至る道のりを描く。


どうやらガチで歴史系になりそうですね!!


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| 閃光のナイトレイド | 16:05 | comments:0 | trackbacks:19 | TOP↑

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(感想)閃光のナイトレイド 第5話「夏の陰画」

閃光のナイトレイド
第5話 「夏の陰画」

【メインキャスト】
 ・三好 葵  吉野裕行    ・風蘭   藤田 咲
 ・伊波 葛  浪川大輔    ・愛玲   遠藤 綾
 ・苑樹雪菜  生田善子    ・西尾   勝 杏里
 ・鍵谷 棗  星野貴紀    ・ナレーション  川澄綾子
 ・桜井信一郎 大林隆介  

【スタッフ】
 ・脚本    大西信介・阿谷映一
 ・絵コンテ  上杉菜美
 ・演出    筑紫大介
 ・作画監督  岡崎洋美・山田裕子

【オープニング・エンディングテーマ】
 ・OP:『約束』   (歌:ムック)
 ・ED:『未来へ・・・』(歌:HIMEKA)

【あらすじ】
葵が撮影した集合写真に写っていた男の姿。それは葛の旧友、西尾だった。
何故か西尾に固執し、その行方を追っていた葛は自分も尾けられていることに気づく。
追っていた女、愛玲もまた西尾の姿を追い求めているらしい。そんな彼女に巻き込ま
れる形で、国民党の諜報機関に捕らえられてしまう葛 。国民党が追っている相手も
やはり西尾だった・・・。
一体、西尾とは何者なのか? 灼けるような夏の日差しの下、葛はその影を追い続ける。


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<総括>

スパイの運命、かくあるものか・・・

前回の話とは打って変わって、色々な組織の個人の陰謀や思惑が交錯する
表向きは静かに進む中、しかし深い部分で激しい話であったと思います。

葵が写真屋としてとあるパーティで撮った写真に写っていた葛の旧友・西尾。
共産党の武器取引現場を国民党に抑えられて命からがら脱出するも、最終的に
風呂屋で背後から銃弾を何発も撃ち込まれて暗殺されてしまいます。

スパイというと、第2話のクライネフの思い出されますが、彼とはまた違った
最期を遂げました。スパイの運命とはやはりかくあってしまうものなのでしょう。

今回の話、登場人物としては主に3人、葛・西尾・そして愛玲。西尾を三角形の
頂点として左右両者につながっていた葛と愛玲。それぞれの思いの形は違えど、
思いの強さは同じだったはず。どうして西尾というパーソンとすれ違ってしまっ
たのだろうか、思うところは両者またも同じだったはず。

夏の陰画。
陰画、ここでは被写体と明暗が逆になる白黒写真を指しているのだと思います。
表面上見えている現実、それとは異なる裏の事実。目に映る現実とはまるで逆
な、悲しい事実があるということがいいたかったのでしょうか?


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次回は、
第5話
senkou5-z.jpg
【あらすじ】
上海在住の日本人哲学者、三木の邸に書生として潜り込んでいた葵。
そこに右翼の大物と目される老人が訪れる。二人はアジア各国の独立運動家を
上海に極秘裏に集めようとしていた。なおも詳しい情報を探ろうと潜入を続け
ていた葵は、突然、その姿を消してしまう。何か事件に巻き込まれたのか? 
あるいはどこかへ拉致されたのか? 葵の行方を捜すべく上海の街を探し回る葛、
雪菜たち。そんな彼らの前に勲の部下、久世が再び現れる。



公式サイト内 WEB限定第6話予告


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| 閃光のナイトレイド | 22:20 | comments:0 | trackbacks:16 | TOP↑

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(感想)閃光のナイトレイド 第4話「カメラと包子と野良猫と」

閃光のナイトレイド
第4話 「カメラと包子と野良猫と」

【メインキャスト】
 ・三好 葵  吉野裕行
 ・伊波 葛  浪川大輔
 ・苑樹雪菜  生田善子
 ・鍵谷 棗  星野貴紀
 ・桜井信一郎 大林隆介    
 ・風蘭    藤田 咲
 ・ナレーション  川澄綾子

【スタッフ】
 ・脚本    野村祐一
 ・絵コンテ  笹木信作
 ・演出    浦尾斗夢
 ・作画監督  田中誠輝

【オープニング・エンディングテーマ】
 ・OP:『約束』   (歌:ムック)
 ・ED:『未来へ・・・』(歌:HIMEKA)

【あらすじ】
ライバル店が精巧な食品サンプルを店頭に展示して大繁盛。
対抗心を燃やす風蘭に、メニューに載せる食品写真の撮影を頼まれる葵と葛。
強引な風蘭の押しにやむなく引き受ける二人。だが、葛と葵の息が合わずに
撮影はなかなか上手く進まない。そんな時、他の顧客の依頼で撮影した写真
のフィルムが無くなったことに気づき愕然とする葵。手分けしてその写真の
行方を捜す葵と葛だが、二人の息はここでも合わず・・・。


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<総括>
コメディ回だねw

今回の話は、前3回とは違ってアクションやらミッションやら陰謀やらが絡んだ
ものではなく、どちらかというと葵や葛の、仮の姿ではありますが写真屋として
の日常を描いたストーリーであり、笑いあり、ドタバタありに加えてちょっとし
た二人の深いところでのキズナのようなものが見えてくる人間ドラマ的コメディ
な感じだったと思います。


ですが、最終的にまとめ自体は綺麗にそうなりましたが、構成自体はコメディ系
でした。フィルムをぬこ(最終的に発覚した)に取られてしまい、それを二人で意
見対立しながらも追いかけていく、というもの。
ぬこwithポーチを発見したときの葵たちの顔やばかったwww
ぬこ追いかけてるだけなのにBGMが無駄にカッコいいのも、面白かったわw


あとは・・・中国語、キャストのみなさんがんばっている姿が目に浮かびます!
とってもいい感じだと思いますよ、素人なのでよくわかりませんのでw

でもすごさは伝わってきました、これからもバシッとカッコよくしゃべって
いただけたら嬉しいですね♪


・・・今回の話はこれくらいだな、うんw


来週は再び、陰謀の予感がするので楽しみにしたいと思います!
ついでにカッコいいアクションシーンも期待です☆
(もちろんスパイなのでそういった部分も含めた"迫力"的な意味で、ですよ)




<場面カット感想>

senkou4-2.jpgsenkou4-1.jpg
写真を撮る、撮らないで真剣に激しく話しあってますが、
今回は事件などはない感じで始まりましたねw




senkou4-3.jpgsenkou4-4.jpg
この国の未来うんぬんの真剣ガチトークをしてたかと思ったら、
いつの間にか真剣ガチなポーチ探しになってたw

てか、テーブル下を確かめるときの息の合い方ぴったりだろwww



senkou4-6.jpg
ポーチの奪還方法ですらもまったく意見が合わない二人。
でも黒ぬこの活躍によって頭を冷やす機会を得た葵と葛。


senkou4-7.jpg
・・・かと思いきや?



senkou4-8.jpg
定番な展開だったけどもこの顔には吹いたw
無駄にBGMカッコいいんだよチクショー、やってることはぬこの追跡なのに!



senkou4-9.jpg
見た目に似合わず棗はぬこ好きか~w


senkou4-10.jpg
雪菜さんいいこというなぁ。
たしかに、表面的に似たもの同士だと、どこかでお互いに違ったとき、
もうそれまでとなってしまうこともなきにしもあらずですからね・・・。



senkou4-11.jpg
でも、この二人は"仲がとってもよさそう"で本当によかったw
彼らのタッグを組んでのこれからの活躍により一層期待ですね♪



------------------------------------------------------------------------------

次回は、
第5話
senkou4-z.jpg
【あらすじ】
葵が撮影した集合写真に写っていた男の姿。それは葛の旧友、西尾だった。
何故か西尾に固執し、その行方を追っていた葛は自分も尾けられていることに気づく。
追っていた女、愛玲もまた西尾の姿を追い求めているらしい。そんな彼女に巻き込ま
れる形で、国民党の諜報機関に捕らえられてしまう葛 。国民党が追っている相手も
やはり西尾だった・・・。
一体、西尾とは何者なのか? 灼けるような夏の日差しの下、葛はその影を追い続ける。


公式サイト内 WEB限定第5話予告



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| 閃光のナイトレイド | 02:16 | comments:0 | trackbacks:17 | TOP↑

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(感想)閃光のナイトレイド 第3話「ビッグフォーに影は落ちる」

閃光のナイトレイド
第3話 「ビッグフォーに影は落ちる」

【メインキャスト】
 ・三好 葵  吉野裕行    ・風蘭   藤田 咲
 ・伊波 葛  浪川大輔    ・久世   宮内敦士
 ・苑樹雪菜  生田善子    ・麗麗   藤岡伊那
 ・鍵谷 棗  星野貴紀    ・高千穂勲 平田広明
 ・桜井信一郎 大林隆介    ・ナレーション  川澄綾子

【スタッフ】
 ・脚本    大西信介・阿谷映一
 ・絵コンテ  高橋 順
 ・演出    羽生尚靖
 ・作画監督  柳 隆太

【オープニング・エンディングテーマ】
 ・OP:『約束』   (歌:ムック)
 ・ED:『未来へ・・・』(歌:HIMEKA)

【あらすじ】
ビッグフォーと呼ばれた上海の四つの大きなデパート。
その一つ、永安デパートの食堂に雪菜と棗がいた。
数時間前、雪菜の許に大陸に姿を消した兄、勲からの手紙が届き、指定された再会の
刻限をそこで待っていたのである。同じ頃、葵と葛もビッグフォーへ向かっていた。
四つのデパートのどこかに爆弾を仕掛けたという犯行声明が届いたというのである。
直後、予告通り、そのデパートの一つで大きな爆発が起こる。


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ちょっとなぁ・・・(; ̄ー ̄A

※珍しく消極的な意見になりそうですっ


第3話の中心舞台は上海にある複数のデパート。そのデパートのいずれかの爆破を
予告する手紙が届き、今回、桜井機関のメンバーはその爆弾の処理を任務とします。

が、今回は、前回と比べて歴史的な背景うんぬんはありませんし、わずかに雪菜の
兄の存在を感じることが出来る程度の話でした。

今回はわずかながらも戦闘シーンがあったのですが、第1話でもあまり評判がよく
なかったのに今回はそれを下回ってしまったかもしれません。個人的には1話の時
よりも下回ってしまいましたね。第1話では緊迫感というものが感じられたのです
が、今回は爆弾の発見&敵との戦闘にも関わらず、見ていてドキドキさせられるも
のはなかったと思います。

ただ淡々とストーリーが進んでいく、見たいな感じでしょうか?ホントに進んでい
ってしまって、視聴者としてはなんだか置いてきぼりを食らっているかのような気
がして仕方なかったです。

そして、全体を通したストーリーラインが見えてこないのはじぶんの理解が薄いか
らなのでしょうか?確かに、前作『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』も、方向性というのはな
かなか見極めることが出来ませんでしたが、それとはまた違った感じがします。

最終的な内容としてはどこに落ち着こうとしているのかがホントにわかりません。
ラスボスは雪菜の兄・高千穂勲でいいのでしょうか?

正直、このままでは対したドラマもなく、兄の野望と機関がぶつかって、戦って
それでおしまい、みたいな感じになってしまいそうで心配です。

まぁ、奇抜な発想で視聴者を驚かせてくれるのかもしれないので、まだまだ次回
に期待させてもらおうと思います。


最後に、今回の重要ポイントとして、

"高千穂勲の部下には、機関とおなじような能力を使える者がいる"
"高千穂勲がなにやら大きな事件を起こそうとしているようだ"

の2点だけをおさえておけばいいんじゃないでしょうか?


それ以外に、特に考察すべき点やら、萌え作品の感想のようにキャラピックアップ
もないので今回はこの辺で終わりにしておきます。


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次回は、
第4話「カメラと包子と野良猫と」
【あらすじ】
ライバル店が精巧な食品サンプルを店頭に展示して大繁盛。
対抗心を燃やす風蘭に、メニューに載せる食品写真の撮影を頼まれる葵と葛。
強引な風蘭の押しにやむなく引き受ける二人。だが、葛と葵の息が合わずに
撮影はなかなか上手く進まない。そんな時、他の顧客の依頼で撮影した写真
のフィルムが無くなったことに気づき愕然とする葵。手分けしてその写真の
行方を捜す葵と葛だが、二人の息はここでも合わず・・・。


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| 閃光のナイトレイド | 02:23 | comments:0 | trackbacks:15 | TOP↑

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(感想)閃光のナイトレイド 第2話「回想のロンド」

閃光のナイトレイド
第2話 「回想のロンド」

【メインキャスト】
 ・三好 葵  吉野裕行
 ・伊波 葛  浪川大輔
 ・苑樹雪菜  生田善子
 ・鍵谷 棗  星野貴紀
 ・桜井信一郎 大林隆介
 ・風蘭    藤田 咲
 ・クライネフ アレクセイ・ラフーボ

【スタッフ】
 ・脚本    大西信介
 ・絵コンテ  松本 淳
 ・演出    ヤマトナオミチ
 ・作画監督  佐野隆雄・清水祐輔
        若林唯人・山本篤士

【オープニング・エンディングテーマ】
 ・OP:『約束』   (歌:ムック)
 ・ED:『未来へ・・・』(歌:HIMEKA)

【あらすじ】
演奏旅行で上海を訪れたユダヤ人ヴァイオリニスト、クライネフ。
彼が某国の諜報員だという疑いがあり、その証拠を掴むため行動を
起こす桜井機関の四人。クライネフの握っている情報を能力で探ろ
うとする葛と棗。雪菜と葵はヴァイオリンを教わるという口実で彼
に近付くがやはり情報は簡単に掴めない。
そして演奏会当日、ヴァイオリンの音色は葵や雪菜たちそれぞれの
過去を浮かびあがらせるように響き始める。

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エンディングのお披露目でしたが、歌は2009年春期作品『戦場のヴァルキュリア』
のオープニング「明日へのキズナ」でCDデビューなさり、『テガミバチ』でも
エンディングも歌っていらっしゃったHIMEKAさんです。
senkou2-1.jpg
非常にきれいな高音と、底に聞こえる力強さがじぶん的には魅力です!
そして映像は、さまざまな古写真が映るというものでした。動き自体はない
映像ですが、じぶんは好きですね。特に上にも画像を掲載しました集合写真
など、ちょうどサビの部分でこれが出てきたのですが、こう・・・言葉では表せ
ない懐かしさ、悲しさ、喜び、など、あの時代の軍人、特に希望を持って
兵学校を卒業していった若者たちに思いを馳せてしまいます。アニメ作品と
いうよりは、ドラマを見ているような気になってしまいます!
歴史をあまり知らない方にはまったくわからない感覚だとは思いますがね汗

うっかりしておりましたが、OPの映像も今回初お披露目でしたねっ汗
こちらです↓



                  ※


今回はタイトルどおり、"回想"がテーマの話。桜井機関の面々の昔話を、
スパイの調査という事件と絡ませて描写してある構成となっている。

スパイの疑惑があるのがユダヤ系ロシア人でドイツへ亡命している音楽家、
セルネイ・クライネフ。彼がこのたび日本での公演を終えて上海で公演を
行うことになったのだが、その日本において怪しい行動が確認されていた。


かつて関東軍の工作員が幾度か会いに行っていた元帝大教授・梶川の自宅
をクライネフが訪問していたことがわかり、関東軍が警戒しているという。

この時点でいろいろと疑問がわきますね。そもそもなぜ帝大教授の家に
関東軍の工作員が来ていたのか、そこで一体どのようなやり取りがなされ
ていたのか。つまり教授は何者だったのか。
そして、クライネフは一体どこのスパイなのか。これに関してはユダヤ人
という情報と亡命からしてロシアではなくドイツ側のスパイだと考えてま
ず間違いはありませんが一応・・・汗

ではなぜクライネフが、梶川がなんらかの情報を握っているのを知ってい
たのか、これは梶川がドイツとつながっていたと考えるべきなんでしょう
が、あまり納得がいきません。軍部ならまだしも帝大教授では・・・

そして関東軍の情報をなぜにドイツが欲したのか。これに関してはなんと
なく分かる気がしますね。この時期から5年後の1936年、日本とドイツは
日独防共協定を締結します。そしてさらにその3年後の1939年、ドイツは
ポーランドへの侵攻を開始、第二次世界大戦が勃発します。
ということはドイツが知りたかったのは関東軍の戦力と意向ではないだろ
うか、と考えられますね。

なぜかといいますと、関東軍の目的は最終的にソビエト対策にあったから
です。ドイツという地形上、周辺諸国は相手に出来てもロシアまでも同時
に攻撃をすることにはさすがに無理が生じます。対してロシアも、日露戦
争に事実上敗北し、さらに1917年にはロシア革命まで起こりそれによって
国力が弱体化していたのを受け、第1・2次と五ヵ年計画を立てて国力を
回復し、さらには日本を脅威とみなして極東軍の増強を中心に推し進めて
いたわけです。

つまりここで関東軍が対ロシアへと目を向け、同時にそれ相応の戦力を保
持していない限りロシアの目がヨーロッパに向いてしまい、ドイツが動き
つらくなってしまう、ということですね。

話がまったく本編とずれてしまった気がします汗
なにしろアニメ作品であって現実とは違うはずですからねぇ。ここまで
書いておいて、今更何の意味があったのかわからなくなってきましたよ汗
ですが、ずれてしまったついでにおまけで関東軍についても少し書いて
おきますか・・・苦笑

関東軍というと、1919年に南満州鉄道付属地守備を目的とした関東都督府
守備隊が独立して成立した軍です。日中戦争以前(1936年ごろまで)の戦力
自体は守備隊6大隊を中心に本国から2年交代で送られてくる駐在1個師
団によって形成されております。その関東軍は、1920年代には早くも現地
参謀らによって、陸軍省や本国の参謀本部の意向をほぼ無視した独断専行
が行われるようになっておりました。


                  ※

クライネフが工作員ということがわかり、さらに演奏の中に暗号化した
情報を仕込ませていることもわかり、ラジオ放送でその情報が流れるこ
とを阻止するために葵は超能力で電源装置のブレーカーを落として未然
に防いだ。
しかし彼は演奏をやめはしなかった。それは工作員としての演奏ではな
く、音楽家としての演奏だった。


演奏の中に情報を仕込むというのが、いったいどうやったらできるんだ
というのは野暮な疑問なのかもしれませんが、本当にどうやるんだどう?

クライネフもまた、工作員ではなく自身の奏でる音に誇りをもった一人
の音楽家だったということですね!
ユダヤ人ゆえにしなければならず、それゆえの彼の苦悩を考えるとこちら
も胸が痛くなってきます。


そして浮上した雪菜の兄・高千穂勲の存在。
桜井機関のメンバーたちの、互いに深い事情がありそうな過去など、
まだまだ違った部分でつながっていくのでしょうか?
軍部や関東軍、裏で暗躍しているものたちがどういったところで
つながりを見せてくるか、桜井機関はどう動くか、今後がかなり楽しみです!


<あとがき>
今回はとくにまとまりがない感じの感想ですねぇ苦笑

世間ではあまり評判のよくないこの作品ですが、じぶんはこういった
作品も結構好きなので本当に楽しみです!
もちろん、いわゆる萌えアニメというのも好きではありますがねw


そういえば、このBDが6月23日に発売ということで、どうやら
テレビ未放映の第0話の、桜井機関のメンバーの出会いが描かれた
話が収録されているようです。

そういったプロローグ的なものは放送すべきだったんじゃないかな
とかちょっと思ったりして・・・苦笑


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次回は、
第3話「ビッグフォーに影は落ちる」

【あらすじ】
ビッグフォーと呼ばれた上海の四つの大きなデパート。
その一つ、永安デパートの食堂に雪菜と棗がいた。
数時間前、雪菜の許に大陸に姿を消した兄、勲からの手紙が届き、指定された再会の
刻限をそこで待っていたのである。同じ頃、葵と葛もビッグフォーへ向かっていた。
四つのデパートのどこかに爆弾を仕掛けたという犯行声明が届いたというのである。
直後、予告通り、そのデパートの一つで大きな爆発が起こる。



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でわまた。。。

| 閃光のナイトレイド | 14:42 | comments:0 | trackbacks:19 | TOP↑

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(感想)閃光のナイトレイド 第1話「救出行」

閃光のナイトレイド
第1話 「救出行」

【メインキャスト】
 ・三好 葵  吉野裕行
 ・伊波 葛  浪川大輔
 ・苑樹雪菜  生田善子
 ・鍵谷 棗  星野貴紀
 ・桜井信一郎 大林隆介

【スタッフ】
 ・脚本    大西信介
 ・絵コンテ  松本 淳
 ・演出    ヤマトナオミチ
 ・作画監督  佐々木啓悟

【オープニング・エンディングテーマ】
 ・OP:『約束』   (歌:ムック)
 ・ED:『未来へ・・・』(歌:HIMEKA)

【あらすじ】
魔都と呼ばれた1930年代の上海。雑多な人種や国籍、階層、さまざまな人々が入り
乱れる混沌とした、だがエネルギー溢れるその街で、日本人の財閥が誘拐されると
いう事件が起こる。駐留する日本軍との武器取引を目論む地方軍閥の仕業らしい。
人質を救出すべく、軍閥の本拠に潜入する四人の若者たち。葵、葛、棗、雪菜、と
それぞれに花の名を冠し、桜井機関と呼ばれる諜報機関に属する彼らは特殊な能力
を持っていた。



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春期新作アニメ作品であり、アニメノチカラ第2弾作品『閃光のナイトレイド』
その舞台となるのが1931年の中国・上海。魔都と呼ばれしこの街で物語は進んで
いく・・・。


まず率直な意見として、非常に面白かった!
時代や場所といった舞台設定がそもそもとても興味がわくものとなっているとい
うのもあるが、それにもまして、初回とはいえ"ストーリー全体"の持つ躍動感とい
うものがすごかったと思う。簡単に言えば、見ているものをあきさせないものが
あるということだ。実際、じぶんは起床したばかりなのに画面に吸い込まれるよ
うに見入ってしまった。まるでじぶんが上海に存在し、目の前でその出来事を目
撃しているかのような感覚になった。今のところ個人的には今期トップクラスの
興味を持たせてもらった。これからの展開が気になって仕方ない。


ところで、本作品はアニメノチカラ第2弾作品であり、やはり前作であるところ
の『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』(以下"前作"と表記)とどこかしらで比べられるかもし
れない。なので先手を打ってじぶんも基本的な部分で比較してみようと思う。
まずはなんといっても前作において絶賛を受けていた背景などを含む作画につい
てだが、前作と比べてまったく遜色はなかったと断言しよう。
前作では特に砦や周りの自然環境の描写が非常に美しく、まるで風景画を見てい
るような気がするほどであったが、本作品では上海の町並みがこれまた非常に丁
寧に、かつ緻密に描かれていた。この部分もまた見ている側を画面に釘付けにさ
せる、ひいては世界観を共有、むしろ世界に入り込ませるのに一役買っているの
は間違いないだろう。


次に作品のスタイルの違いについて。前作では多くのアニメ評論・考察をなさっ
ている人を苦しめるほどの情報の少なさが有名だった、色々な推測が飛び交うよ
うな作品となったことは記憶に新しい。しかし本作品ではまったくもってその逆
を行っていると感じた。そもそも時代設定から、大陸に進出した大日本帝国陸軍
と中国が、中国では地方軍閥と国民党が、時に銃砲を持って、時に水面下での陰
謀によって、激しく争いあった東アジア争乱期である。
特に本作品では、"桜井機関"なる特殊諜報組織が軸と成る後者を描いたものとな
ているため、"情報量"こそがすべてとなる。たしかに前作とはスタンス自体根本
から違うので比較といってしまうのには多少語弊があるのかもしれないが、あえ
て比べるならばこの部分は大きな違いといえるだろう。スパイ組織である桜井機
関を描いているが故に、本作品の内容をつかむのにも、彼らが物語の中で得た情
報というものが必要になるし、その部分の情報は視聴者側にも公開されているも
のであった。


余談として、描いている内容について。前作では主に砦の乙女たちの過去をちり
ばめて描写をすることで日常のエピソードを描くほのぼのストーリーを思わせつ
つ、シリアスな雰囲気、彼女らの心情や葛藤などといった心理描写がなされると
いうものになっていた。
それに対し本作品では、上で書いたとおりの情報戦、つまり表立って大勢で銃を
撃ち合う戦争を描いているものではないのは明白だ。描いているものは諜報や暗
躍といった水面下戦争。そういった面で見れば前作の乙女たちの日常と心理とい
うのとはかけ離れた構成となっているのもまた明白である。


そして最後にキャストについて。こちらは前作同様、実力派を揃えつつ新人を起
用するという形態となっている。今回、前作の金元寿子さんのポジションにいる
のは苑樹雪菜役の生田善子さんだ。彼女の演技は初めて見させていただいたわけ
だが、感想としては"ひどいというわけではない"というのが正直なところだである。
つまるところ、特に演技が棒読みとなってしまっているというわけでもなく、だ
からといって輝いた演技をしているというわけでもない、無難といったところと
いう意味だ。しかし、まだまだ経験が浅いということもあるので、今後の演技の
磨きあがりに期待したい。
また、話は変わるがこれは忘れてはいけないだろう、というのがメインキャスト
の方々による中国語による会話だ。これはPVにもあったように相当の苦労をな
さったようだ。じぶんは大学で中国語を去年1年ならったのだが、付け焼き刃で
あれは相当すごいだろと思う。改めて、声優という職業の難しさ、方々の努力、
真剣に作品を完成させようとする熱意を感じた。


ということで、初回ということもあって話の内容に触れたものというよりも作品
全体を見渡した話を今回はさせていただいた。見ての通り、最近ではまた書かな
かったようながっつりな考察調、そして文体口調となっている。じぶんでいうの
もあれだが、けっこう真面目に本作と向き合おうとしている証拠である。
さらに私事ではあるが、もともと歴史、特にこの時代などはかなり好きな時代で
あるため、そういった面でもかなりわくわくするものがある。これから1クール、
この作品とはまっすぐ付き合っていきたいと思っている。



<追記>
書きたいことがもうすこしだけあったので追記させていただこうかと思う。

上で触れるのを忘れてしまっていたのだが曲について。今回最後に流れたあの曲
『約束』はエンディングにぴったりな雰囲気だったが実はオープニングだったり
する。しかしそんなことは関係なしに、すごくいい感じだった。それこそ暗躍す
る組織を描いたドラマの最後を締めくくるにふさわしいようなかっこいいものと
なっていた。これは貧乏学生ではあるがCDを買わなければならないな、なんて
覚悟を決めてしまった。前作でもオープニングはかなり好評だったが、それは曲
単体のよさはもちろん大事なのだが、アニメ作品の中でのオープニングで見るな
らば、以下に作品の雰囲気と合致しているかが重要と成ってくる。そういった意
味も含めて、本作のものは素晴らしいと思った。
決してあとは映像がいかなるものと成っているのかがとても気になるところだ。
ここまできてオープニング詐欺はないだろう、心配はせず、期待だけをしたい。


最後に、これはじぶんの主義に反するのだが、どうしても言ってしまいたいので
今回だけは見逃してもらいた。

放送前にあれほど"作画のクオリティーがすごい"だのと言っていた作品はどこの
どいつだっただろうか?本作品の前で果たしてそんなことをいえるだろうか?
もう有名だが、作画のきれいさ云々以前に、描写ミスが目立つというのは一体ど
うしたものなのだろうか・・・
前回の感想では作画にあえて触れないでおいたが、やはりこればっかりは考えて
しまう。
あの作品は、話自体も先がなんとなく読めてしまうが、それでもじぶんは世間の
評判は関係なく、ストーリーに期待している。なのでせめてもの願いとしてだが、
第2話ではこういった最低レベルくらいはクリアしていてもらいたいものだ・・・。


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でわまた。。。

| 閃光のナイトレイド | 05:24 | comments:0 | trackbacks:25 | TOP↑

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